2017.02.22
会場:キャッスルプラザ名古屋 参加者数:90名
第6回定例会は、名古屋第二赤十字病院 循環器内科部長の七里 守(ななさとまもる)氏をお招きし、「生活習慣病である血管病を予防しどうつきあっていくか」についてご講演いただきました。
冒頭、寺西高子会長から愛知県の男性が健康寿命の全国1位となったが、その要因は鯱の会のメンバーにも通ずる豊かな暮らしの実践であり、我々も元気で頑張っていこうというエールが送られました。 司会進行は事業委員会の前田智史委員。実は七里先生とはいとこの関係にあり、前田委員の尽力があって今回の講演が実現したようです。
健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間で、平均寿命と健康寿命との差は、健康ではない期間を意味し、その差を小さくすることが大事になります。
日本人の死亡原因の1位は「ガン」で、2位が「心疾患」、3位が「肺炎」ですが、70歳を超えると原因に個人差が生まれ、「血管病」が増えてきます。血管病にならないために、まず危険因子を知り、それを取り除くのが必要といいます。危険因子とは、喫煙、高血圧、運動不足が上げられ、禁煙はもちろん、運動は1日30分以上で筋力アップのトレーニングは骨折や認知症にも有効とされています。血圧やコレステロールを下げることも重要ですが、薬療法は二の次で、まずは食事と運動という生活習慣の改善が最も効果的であると説きます。
最後に、金森祐子事業委員長から謝辞が述べられ、「90歳のおばあちゃんになって老衰で逝く!」を目標とする健康宣言が飛び出しました。健康のありがたさを痛感し、明日への活力になる例会となりました。
(記事投稿:木村嘉宏 写真:東山信雄)